2月8日、バドミントンの桃田賢斗選手が、右眼眼窩底骨折で全治3ヶ月と診断されたことが明らかになりました。
交通事故からおよそ1ヶ月経った後の、衝撃的なニュース。なぜ、医療先進国である日本での精密検査で、骨折を見つけられなかったのでしょうか?
また、今回の負傷によって、復帰はいつ頃にずれ込んでしまうのでしょうか。気になったので、調べてみました。
桃田賢斗選手「右眼眼窩底骨折」の詳細
まずは、桃田選手が診断された「眼窩底骨折」について、詳細を確認しておきます。
【桃田の骨折判明 全治3カ月】https://t.co/5O02Q8zACd
バドミントン男子の桃田賢斗が、右眼眼窩底骨折で全治3カ月と診断されたことが分かった。3日から日本代表合宿に参加していたが、身体の不調を訴えたため、5日に合宿先を離れたという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 8, 2020
眼窩底骨折は、簡単に説明すると眼球がおさまるスペースの奥のほうにある骨が折れてしまっている状態です。以下のような症状が生じると言われています。
- 複視(物が二重に見える)
- 眼球陥没(眼が落ち窪む)
- 頬〜上口唇のしびれ
- 吐き気
実際、今回の再度検査が行われたのも、桃田選手が「シャトルが二重に見える」と訴えたことがきっかけだったそうです。
スピードと空間把握が命のバドミントン選手にとっては、致命的な怪我ですね…
私は高校生の時に部活でバドミントンをやっていたんだけど、突然乱視になって、シャトルがぼやけるようになった途端、ラケットに当たらなくなってしまった経験があるので、今回の桃田選手の怪我が心配。
オリンピックまでに視力まで完治してくれることを願ってます。。 https://t.co/RRY7IfstHM— のんびりしたい (@1cHvJ3gXeYhyJNa) February 8, 2020
桃田賢斗選手の骨折はなぜ見落とされた?
マレーシアでの交通事故後、世界でも有数の医療先進国といわれる日本で勢見検査を行ったのに、なぜ、今回の骨折が見落とされてしまったのでしょうか?
この見逃し診断は酷すぎるでしょ。
あれだけの事故で、あれだけの見た目の怪我だったからこそ、きちんと細部にわたって精密検査すべきだったでしょうに。
手術が成功して良かったけれど、
初見の見逃しで後遺症とかが出たら…どうしてくれるん?ホンマに。— ふんわり卵 (@noho_hon1029) February 8, 2020
まず、桃田選手を精密検査したのは、日本にある「NTT東日本関東病院」。「異常なし」と診断され、2020年1月17日に退院した際は、桃田選手自身からこのようなコメントが発表されました。
応援いただいているファンのみなさま、マレーシア政府や日本バドミントン協会をはじめとした関係者のみなさま、この度はご心配をおかけしましたが、幸いにも日本帰国後の精密検査でも異常が見当たらず本日退院することになりました。事故後、多くのご支援をいただき本当にありがとうございました。
また改めまして、今回の事故で亡くなられた運転手の方のご冥福をお祈りいたします。
当面は静養することになりますが、心身の回復に努め、1日も早く元気なプレーをお見せし、支えてくださっているみなさまに恩返しをしていきたいと考えています。
今後とも応援いただけると幸いです。NTT東日本
もしかすると、この時点ではご本人も眼に違和感はなかったのかもしれません。
次に、「眼窩底」とは、眼球の底の骨にあたります。当然、表面からは診断できないので、CTスキャンにより骨の形を見ることになります。もし折れていれば、はっきりと画像で診断することができるはずです。
さらに、今回のニュースでは、所属チームから「骨折は事故の影響で間違いない」とのコメントも発表されています。
以上のことから考えられるのは、次の2つのパターンです。
- CTスキャンでの画像判断で見落とした
- CTスキャンした時点では傷は小さく、練習を続けるうちに悪化した
眼球の底の骨はとても薄いので、はじめは少しヒビが入っている程度だったのが、激しい動きを要する練習をするうちに骨折に至ってしまった…という可能性も考えられます。
桃田賢斗選手の復帰はいつ?五輪に間に合うの?
もともとの復帰は未定でしたが、今回の診断結果により、さらに復帰がずれ込んでしまうことは確実です。果たして、東京オリンピックには間に合うのでしょうか?
オリンピックのバドミントン男子シングルス予選ラウンドのスタートは、2020年7月25日から。
執刀医によると、今回の骨折は「全治3ヶ月程度」かかる見通しです。
2月初旬の現在から3ヶ月程度で完治するとすれば、5月中には練習が再開できるはずですので、計算上は、オリンピックに間に合わせることは十分に可能です。すでに、ジョギングなど軽い運動をはじめているとの発表もありました。
ただし、練習時間に差が出てしまうことや、メンタル面を考えると、本番までに100%の状態に調整するのは、かなり大変かもしれませんね…
また、同じように交通事故で眼窩底骨折の診断を受け、手術を受けたものの、「複視(二重に見える)障害が残ってしまった…」という人もいるようです。
私も過去に交通事故で眼窩底骨折の診断受けました。手術を受けましたが、復視(二重に見える)の障害が残りました。桃田選手にそのような後遺症が残らないといいのですが…。
— かみん (@kamin_bknbSiM) February 8, 2020
今のところ、桃田選手にそういった後遺症が残ったというニュースはありませんが…無事に治っていることを祈るばかりです。
桃田賢斗選手に対するネットの反応
交通事故、後遺症と、次々にトラブルに見舞われている桃田選手を心配・応援する声が続出しています。
焦らずしっかり治してまた素晴らしいプレーをみせて欲しいです。
桃田選手が良い状態に戻って復帰するときを待ってます❗️ https://t.co/uFEMUl0Jwu— ☆Miki☆(o^-^o)☆ (@120120120M) February 8, 2020
桃田選手…
眼窩底骨折…
そうだよね…あの酷い事故で無事だったはずがない。
言葉にならないほどのお気持ちだろう…
けど、
ご自身の健康や選手生命を縮めるような五輪に無理矢理出場は回避してもらいたい。
4年後があるって簡単に言えないけど
無理しないで欲しいな… https://t.co/zCD5njfqkS— ちょこ (@FreeSoul1002) February 8, 2020
このニュースには 驚きました。
逆境に強い桃田選手です
必ず完全に治して元気に
戻ってきてくれるはずですがんばれ #桃田選手 https://t.co/sUYU248gvl
— NHK東京2020 (@nhk_2020) February 8, 2020
精密検査で異常なしだったんじゃなかったの…
これは可哀想すぎるよ…桃田選手が一日でも早く回復しますように🙏 https://t.co/ZJPwvuEguF
— もちうさ@ひきこもりOLの日常 (@mochiusagi08) February 8, 2020
賭博問題から立ち直り、やっと迎えた東京オリンピック。トラブルが続いていますが、この逆境も頑張って乗り越えてほしいですね。
桃田選手の1日も早い回復を、心から願っています。