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桃田賢斗選手が眼窩底骨折!なぜ精密検査で見落としが?復帰はいつ?

2月8日、バドミントンの桃田賢斗選手が、右眼眼窩底骨折で全治3ヶ月と診断されたことが明らかになりました。

交通事故からおよそ1ヶ月経った後の、衝撃的なニュース。なぜ、医療先進国である日本での精密検査で、骨折を見つけられなかったのでしょうか?

また、今回の負傷によって、復帰はいつ頃にずれ込んでしまうのでしょうか。気になったので、調べてみました。

桃田賢斗選手「右眼眼窩底骨折」の詳細

まずは、桃田選手が診断された「眼窩底骨折」について、詳細を確認しておきます。

眼窩底骨折は、簡単に説明すると眼球がおさまるスペースの奥のほうにある骨が折れてしまっている状態です。以下のような症状が生じると言われています。

  • 複視(物が二重に見える)
  • 眼球陥没(眼が落ち窪む)
  • 頬〜上口唇のしびれ
  • 吐き気

実際、今回の再度検査が行われたのも、桃田選手が「シャトルが二重に見える」と訴えたことがきっかけだったそうです。

スピードと空間把握が命のバドミントン選手にとっては、致命的な怪我ですね…

桃田賢斗選手の骨折はなぜ見落とされた?

マレーシアでの交通事故後、世界でも有数の医療先進国といわれる日本で勢見検査を行ったのに、なぜ、今回の骨折が見落とされてしまったのでしょうか?

まず、桃田選手を精密検査したのは、日本にある「NTT東日本関東病院」「異常なし」と診断され、2020年1月17日に退院した際は、桃田選手自身からこのようなコメントが発表されました。

応援いただいているファンのみなさま、マレーシア政府や日本バドミントン協会をはじめとした関係者のみなさま、この度はご心配をおかけしましたが、幸いにも日本帰国後の精密検査でも異常が見当たらず本日退院することになりました。事故後、多くのご支援をいただき本当にありがとうございました。
また改めまして、今回の事故で亡くなられた運転手の方のご冥福をお祈りいたします。
当面は静養することになりますが、心身の回復に努め、1日も早く元気なプレーをお見せし、支えてくださっているみなさまに恩返しをしていきたいと考えています。
今後とも応援いただけると幸いです。

NTT東日本

もしかすると、この時点ではご本人も眼に違和感はなかったのかもしれません。

次に、「眼窩底」とは、眼球の底の骨にあたります。当然、表面からは診断できないので、CTスキャンにより骨の形を見ることになります。もし折れていれば、はっきりと画像で診断することができるはずです。

さらに、今回のニュースでは、所属チームから「骨折は事故の影響で間違いない」とのコメントも発表されています。

以上のことから考えられるのは、次の2つのパターンです。

  1. CTスキャンでの画像判断で見落とした
  2. CTスキャンした時点では傷は小さく、練習を続けるうちに悪化した

眼球の底の骨はとても薄いので、はじめは少しヒビが入っている程度だったのが、激しい動きを要する練習をするうちに骨折に至ってしまった…という可能性も考えられます。

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桃田賢斗選手の復帰はいつ?五輪に間に合うの?

もともとの復帰は未定でしたが、今回の診断結果により、さらに復帰がずれ込んでしまうことは確実です。果たして、東京オリンピックには間に合うのでしょうか?

オリンピックのバドミントン男子シングルス予選ラウンドのスタートは、2020年7月25日から。

執刀医によると、今回の骨折は「全治3ヶ月程度」かかる見通しです。

2月初旬の現在から3ヶ月程度で完治するとすれば、5月中には練習が再開できるはずですので、計算上は、オリンピックに間に合わせることは十分に可能です。すでに、ジョギングなど軽い運動をはじめているとの発表もありました。

ただし、練習時間に差が出てしまうことや、メンタル面を考えると、本番までに100%の状態に調整するのは、かなり大変かもしれませんね…

また、同じように交通事故で眼窩底骨折の診断を受け、手術を受けたものの、「複視(二重に見える)障害が残ってしまった…」という人もいるようです。

今のところ、桃田選手にそういった後遺症が残ったというニュースはありませんが…無事に治っていることを祈るばかりです。

桃田賢斗選手に対するネットの反応

交通事故、後遺症と、次々にトラブルに見舞われている桃田選手を心配・応援する声が続出しています。

賭博問題から立ち直り、やっと迎えた東京オリンピック。トラブルが続いていますが、この逆境も頑張って乗り越えてほしいですね。

桃田選手の1日も早い回復を、心から願っています。